なにこれ!?肌や服についた汚れの正体や真鍮のお手入れ方法。教えます。
2020.08.13
おしゃれさんこそ注目している真鍮製アクセサリー。
気に入って購入したはいいものの、身に着けてみると付着する青緑色の汚れ、アクセサリーの黒ずみなどが気になってきますよね・・・。
真鍮製アクセサリーを初めて使用する方。汚れについて知りたくなった方。安心してください。
真鍮製のアクセサリーに現れる青緑色の正体や、メンテナンス方法、簡単な黒ずみの落とし方をお伝えします!
落とし方については酢と重曹を使用し、仕上がりの違いを比較しました!
目次
青緑色の正体
真鍮製品を使用していると現れるカビのような青緑色。
正体は汗や水分によって発生する「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる錆の一種です。
とても有害そうな色をしていますが、大量に食べるなどをしなければ人体には無害ですので安心してご使用いただけます。
緑青は定着するまでの使用して間もないころは、服などにも色移りすることもありますので、あまり放置せずに拭き取ることをお勧めします。
定着できれば服への色移りもほぼなくなりますので、真鍮の独特な使用感を楽しみたい方は拭き取らずに使用するのも面白いと思います。
真鍮製アクセサリーのメンテナンス方法
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できるだけ水にぬらさない
真鍮は水分に反応して緑青を発生させます。
手洗いなどで濡らした場合はしっかりと水分を拭き取るようにしましょう。 -
使用後は柔らかいクロスで汗や水分をふき取る
緑青は汗や水分に反応して発生しますので、使用後は柔らかいクロスや綿棒で汚れを拭き取るようにしましょう。
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密閉袋にいれて保管する
真鍮は空気に触れることで酸化し、次第に黒く変化していきます。
使用頻度が少ない場合はできるだけ空気にさらさないよう、密閉することができる袋や容器に入れて保管してください。

黒ずみや緑青の簡単な落とし方
メンテナンスせずに使用した上の画像のリングを、酢と重曹を使用して汚れの落ち具合を比較していきます!
比べる方法はマスキングテープで半分に分けて片面を酢、もう片面を重曹と分けて行います。
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酢を使う方法
こちらは5円玉や10円玉を綺麗にする方法でよく知られていますよね!
全体を浸しているだけでできる簡単な方法ですが、今回は比較のために紐で吊るして半分だけ浸すことにします。
酢には15分ほど浸しました。
浸している状態であまり変化が無いようでしたら2~3分であっても取り出すようにしましょう。(赤みがかった変色を起こす場合があります)
それでは結果を見ていきましょう!

浸しただけですが、かなり綺麗になりましたね!

汚れている側から見るとより違いがわかりますね!
このように酢で綺麗にする方法は非常に簡単なのですが、注意点があります。
弱い天然石などを痛めることがありますので、真鍮のみで作られたもの以外ではお勧めしません。
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重曹を使う方法
少量の水に溶かした重曹をクロスや綿棒につけて磨くことでガンコなこびりつきを落とすことができます。
それでは実際に磨いていきましょう!

全体的に綺麗に磨けたのですが、正面から見るとマスキングテープ付近が綺麗に磨けていないので、少し気になりますね・・・。
別の角度から見てみましょう。

こうして見比べると綺麗になっているのがはっきりとわかりますね!
重曹もかなり簡単に綺麗にすることができますが、こちらも酢と同じく天然石などを傷つけることがあります。
天然石などがある場合は綿棒などでピンポイントで磨き、真鍮以外の箇所を傷つけないよう注意して行って下さい。
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結果
酢と重曹では仕上がり具合の違いはほとんど見られませんでした。
これを踏まえてこのように使い分けていくのがいいかと思います。
酢を使用する場合
・真鍮のみの製品を綺麗にしたい
・全体をまんべんなく綺麗にしたい
重曹を使用する場合
・天然石などを避けてピンポイントで綺麗にしたい
・アンティーク感を残すために磨きすぎず綺麗にしたい
最後に
マスキングテープ付近の汚れが変な感じに残ってしまいましたので、金属磨きで全体を綺麗にしました!
※キクブライトという金属磨きを使用しましたが現在は販売を終了しています。

金属磨きを使用しているので、新品同様に綺麗な状態になりました。
このように汚れた真鍮製品も綺麗にすることができますが、できるだけ綺麗な状態を維持したいのであれば、まずはメンテナンスをしっかり行いましょう!
また、真鍮はゴールドのような独特の色味とともに、使い込むことで変化していく風合いがとても魅力的な金属でもあります。
黒ずみを残さず輝きをもった雰囲気もいいですが、燻したようなくすんだ雰囲気で、メッキとはちがう変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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